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耳鳴り 治療

耳鳴りはあらゆる原因によって発症します。正確な検査、診断と適切な治療が重要です。

診療で耳鳴り症状や病気への理解

まずは初診・再診と進む中で、ご自身の症状と病気への理解が大切です。ご自身で理解して納得することで、病状の改善と治療の効果が大きく得られます。治療にかかる経過や時間は、ご自身の病気への理解と取り組み方で変わってきます。

服薬治療

病状に応じて、薬剤の処方を検討します。薬の効果には個人差があります。

生活習慣改善のフォロー

耳鳴りを改善するために、耳鳴りが悪化する要因を減らして、改善要因を増やす工夫が必要です。

運動

適度な運動習慣は基礎代謝を上げ、耳の循環や代謝を改善し、筋力が上がることで深い睡眠に必要な神経伝達物質を得ることができます。適度な運動をおすすめします。

栄養補助

貧血やビタミン欠乏などに対して、栄養補助を行うことも重要です。

嗜好品

これまで過度の飲酒や喫煙習慣をしてきた方は、動脈硬化を防ぐためにも、これらの嗜好品を控える工夫が必要です。

入浴

長湯は禁物です。適度な入浴時間に気を付けて、睡眠前の1時間半前から2時間前にお風呂を済ます、もしくは短時間の朝入浴を行うようしてください。

睡眠

良い睡眠が極めて重要なため、睡眠のためのライフスタイル改善が必要です。特に現代はパソコンやスマートフォンの浸透もあり、脳神経ばかりに負荷がかかってしまうため、日中の過ごし方など生活習慣を改善するだけで、深い睡眠を得ることができます。日頃から適度な運動・ストレス解消・リラクゼーションが重要となります。

テレビやパソコン

テレビやパソコン・スマートフォンなどの画面視聴時間を制限して、脳神経活動への刺激や過剰な興奮を軽減させます。就寝前1~2時間前には視聴を終えるようにしましょう。やせ型体形の方は特に神経を消耗しがちなため、可能な限り視聴時間を減らします。

TRT療法(耳鳴り再訓練療法)

これまで耳鳴りの治療法が確立されていませんでしたが、現在多く行われている治療法です。耳鳴りに対する「慣れる」順応現象を得ることが目的です。このTRT療法は、以下の音響療法と指示的カウンセリングから成り立っています。

音響療法

耳鳴り以外の音に慣れて、耳鳴りのコントラストをなくすことで、耳鳴りが気にならなくなることが目的です。耳鳴りは脳から出ている音ですので、他の音に意識を集中する事により、耳鳴の音が小さくなります。耳鳴りを意識させなくする・耳鳴りに順応するという療法です。

指示的カウンセリング

耳鳴りの知識や対応の仕方を理解することで、耳鳴りに対する不安をなくしていきます。また「好きな趣味に没頭する時間をつくる」、という事も非常に有効です。

TRT療法のメリット

耳鳴りに慣れて気にならなくなって順応します。まずは心理的に順応した後に、知覚の順応が起きてきます。次に聴覚系が順応すると、耳鳴りが小さく感じて気にならなくなります。
このようにTRT療法では、心理的と聴覚系で2つの順応が起こります。