コンタクトプレースポーツの選手の多くがギョーザのように耳が変形しています。耳介血腫(餃子耳ともいう)は、耳の外側部分である耳介に外傷を繰り返すことで、皮膚と軟骨の間に血液がたまって血腫となり、腫れて変形する疾患です。
原因:
- 耳をぶつけたり擦りつけたりすることによって、耳介の皮膚下で出血が生じます。
- 格闘技やラグビーなどの接触の多いスポーツでの外傷が一般的な原因です。
- 耳介が畳、枕にこすれて発症する場合もまれにあります。
症状:
- 耳が腫れて変形し、「餃子耳」や「カリフラワー耳」と呼ばれることがあります。
- 組織が線維化して硬くなり、耳の形が戻りにくくなります。
- これにより外耳道が閉塞すると、聞こえにも影響します。
予防:
- 外傷を避けるために、特に格闘技や接触スポーツの選手は注意が必要です。
- 適切な防具やヘッドギアの使用が重要です。
治療方法:
- 小さな血腫の場合、安静にしていれば組織に吸収されて自然に治ることがあります。
- 大きな血腫ができた場合、穿刺吸引(せんしきゅういん)と呼ばれる治療法が一般的です。これは注射器を使用して血液を吸い出します。
- 時間が経って固まってしまった場合は治療が困難となります。
治療期間:
- 血種の穿刺吸引をおこなっても、たいてい、また腫れてきます。平均3回は穿刺が必要になります。