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台風

台風10号が接近していて、メニエール病で眩暈症状が悪化して来院される人が増えています。
めまい、難聴・耳鳴り、頭痛の訴えの患者さんが増えています。

正式な病名ではありませんが、気圧の変化で体調不良を感じる症状を『気象病』と呼び、自律神経の不調と密接に関係しています。日本に1000万人ほどいるともいわれています。

気圧の変化を内耳で感じ、内耳と眼からの入力のずれによる脳の混乱や交感神経の緊張状態の関与、気圧の変化による血管内成分の細胞内への移行によるむくみや痛み物質の放出も推測されています。

我々は経験上、『気象病』として神経痛や古傷の痛み、めまい・嘔気・頭痛・耳閉感、喘息、うつ、心疾患・脳出血が悪化することを以前から気づいていました。

大きな原因の一つは水分の代謝不足です。

つまり、摂取された水分は老廃物と共に体外に排出されなければいけませんが、この排出する機能が低下してしまうと体内に水分が余剰にたまりやすくなってしまうのです。

これには自律神経の作用が密接に関係しています。めまい・ふらつきめまいで有名なメニエール病や低音障害型感音難聴は、内リンパ水腫の関与が指摘されています。

東洋医学の水毒での水分の代謝不足と似た現象が、現代医学のめまいの疾患の中で確認されてきています。

西洋医学では、利尿剤、ビタミン剤、東洋医学では、五苓散、苓桂朮甘湯、柴苓湯などの漢方薬を用います。