味覚障害の原因として最も有名なのは、亜鉛欠乏によるものです。舌の味覚細胞はターンオーバーの早い細胞で10日くらいで入れ替わるといわれていますが、牡蠣、レバーに多く含まれる亜鉛はターンオーバーにすごく大事な微量元素なのです。
その他の原因では鉄欠乏性貧血によるプルマービンソン症候群、ビタミンB12欠乏によるハンター絶縁もあります。
入れ歯をされている方は口腔内真菌症といって、カンジタ菌が原因となっている場合が非常に多いです。
忘れてはならないのが、併用薬剤の副作用による味覚障害です。
コロナの後遺症による味覚障害は、多くは嗅覚障害による風味障害が原因となっており、コロナウイルス感染による嗅神経麻痺が直接の原因となっています。