2025年(令和6年)放送の大河ドラマは、江戸時代中期の出版人「蔦屋重三郎」(つたやじゅうざぶろう)の生涯を描く「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(つたじゅうえいがのゆめばなし)です。このタイトルに用いられている「べらぼう」は「常識はずれ」を意味する江戸の方言で、江戸の人々の気性や、社会の雰囲気をよく表しています。
主人公・蔦屋重三郎が活躍したのが江戸時代です。
特に、江戸時代後期には幕府政治が動揺する一方で、文化の面では充実した時代でした。
上方発祥だった「元禄文化」に対し、江戸の町人を中心に「化政文化」が隆盛を極めます。
「文化」(1804〜18年)、「文政」(1818〜30年)という2つの元号から、このころの文化を「化政文化」といいます。
化政文化の主な担い手は、都市で生活する人々です。特に江戸は最大の消費都市として人や物の集積地であったことから、化政文化の発信拠点となりました。また、交通網の発展によって人や物の全国的な交流も生み出され、地方にも江戸の文化の波が広がります。
私も、江戸時代の昭和区をご紹介したいと思います