しかしながら、御器所の大根畑では、すでに連作障害のため、良い大根を作ることができなくなっていて、他の地区で取れた大根を移入せざるを得ない状態となっておりました。そもそも沢庵業者が増えすぎており、各地から売り込みにくる大根業者のものには質の悪い大根も混じっていたのです。
こうして、信頼できる良い商品の維持が難しくなってしまったことで、元祖御器所沢庵作り『萬家』の二代目太助さんは、ついに廃業を決意されました。
御器所村に反映をもたらし、常に良品製造に厳しかった二代目太助さんは、大正2年にこの世を去りました。
しかしながら、太助さんらの志は今も、昭和区マスコットキャラクター、ショウちゃんとして、昭和区民の心に生きています。