イヤホンは外耳道を密閉する形で装着するため、長時間使用すると耳の中が蒸れやすくなり、細菌やカビが繁殖しやすい環境になります。
外耳道が炎症を起こし、かゆみや痛み、耳だれといった外耳道炎の症状が現れることがあります。特に、耳を清潔に保たないままイヤホンを頻繁に使用すると、細菌が増殖しやすくなり、炎症が悪化することもあります。
さらに、特に若者に多いのですが、イヤホンを長時間大音量で使用すると、騒音性難聴を引き起こすリスクが高まります。イヤホンは耳の奥に近い部分で直接音を伝えるため、鼓膜や内耳に大きな負担をかけます。特に、音量が85dB(デシベル)を超える状態で長時間聞き続けると、内耳の有毛細胞が損傷し、聴力が低下する原因となります。騒音性難聴は徐々に進行するため、気づいたときには回復が難しくなっていることが多いです。
これらのリスクを防ぐためには、イヤホンの使用時間を制限し、適度な音量(60dB以下)で使用すること、耳の衛生を保つことが重要です。ヘッドホンを選ぶことで、難聴リスクを軽減し、外耳道炎のリスクを下げることができます