大豆アレルギーは、大豆に含まれるタンパク質に対して体の免疫が過剰反応して起こる食物アレルギーです。
子どもに多いアレルギーの一つですが、大人でも発症するケースがあります。
✅ 大豆アレルギーの症状(発症は早ければ数分〜数時間以内)
【皮膚症状】
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じんましん、かゆみ、赤み、腫れ
【消化器症状】
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嘔吐、下痢、腹痛、吐き気
【呼吸器症状】
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くしゃみ、鼻水、咳、呼吸困難
【重症例:アナフィラキシー】⚠️
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血圧低下、意識障害、命に関わる危険な状態
➡️救急車・エピペンが必要になる場合もあります。
✅ 大豆は身近な食品に多く含まれる😳
大豆は、日本の食文化に深く根付いているため、注意が必要です。
【主な大豆製品】経験的に豆乳が一番注意が必要(味噌、醤油はOKなことが多い)
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豆腐、納豆、味噌、醤油、豆乳、きな粉、油揚げ、湯葉
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大豆加工品(大豆ミート、テンペ)
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大豆油(精製度によってはアレルギーのリスク低め)
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お菓子、パン、カレーのルウなどの加工食品にも「大豆由来成分」が使われることが多いです。
【豆乳には要注意!👇その理由】
① 大豆タンパク質がそのまま多く含まれているから
豆乳は、大豆をすりつぶして濾(こ)しただけの液体であり、大豆そのものに近い食品です。
加工度が低く、アレルゲン(大豆タンパク質)がほとんど変化せず大量に含まれているため、アレルギーを起こしやすいのです。② 【液体なので吸収が早い】
豆乳は液体のため、体内での吸収が早いです。
そのため、摂取後すぐにアレルギー症状が出やすい特徴があります。タンパク質は加熱しても分解されにくいため、豆乳でもしっかり残っています。
✅ 大豆アレルギーの検査方法🔬
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血液検査(IgE抗体検査)で大豆アレルギーの有無を調べます。
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必要に応じて皮膚プリックテストや経口負荷試験を行います(医師の管理下で慎重に)。
✅ ピーナッツアレルギーとの関係は?🤔
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ピーナッツ🥜と大豆🌱は同じマメ科の植物ですが、
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必ずしも両方にアレルギーが出るわけではありません。
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ただし、体質によって両方に反応する人も一定数います。
✅ 対処法&治療法💊
【やはり基本は「除去」】
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大豆とその加工品をしっかり除去することが第一歩。
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市販品の原材料表示を必ずチェック👀
(日本では大豆はアレルギー表示義務があります)
【エピペンの準備】(重症例)
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一度でも重篤な症状があれば、エピペンを常備することが推奨されます。
【根本的治療】
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重度の場合は難しいですが、経口免疫療法(医療機関で少しずつ摂取する治療)が行われることもあります。
✅ 大豆アレルギーは治るの?🌈
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子どもは成長とともに治ることも多いです(特に3〜5歳までに治るケースあり)。
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ただし、大人の大豆アレルギーは治りにくい傾向があります。