🟦湿性耳垢(ねっとりタイプ)
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遺伝的ルーツ:シベリア系(北方系)の遺伝子が関与
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特徴:粘り気のある茶褐色の耳垢。日本人では約30%程度がこのタイプ。
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地域的分布:
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ヨーロッパ、中東、アフリカ、南アジアでは主流
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日本では西日本に多く、東アジアでは少数派
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進化的意義(仮説):
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汗腺が活発な人に多く、体臭も強め。
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寒冷地では体温保持のために皮脂分泌が多いのが有利だった可能性
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🟩乾性耳垢(カサカサタイプ)
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遺伝的ルーツ:東アジア系(南方系)の遺伝子が関与
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特徴:乾いて粉っぽい耳垢。日本人の約70%がこのタイプ。
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地域的分布:
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中国・朝鮮半島・日本の東日本・東南アジア・ネイティブアメリカンに多い
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進化的意義(仮説):
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汗腺の働きが少なく、高温多湿な地域で過剰な汗をかかないようにする適応。
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虫が入りやすい環境(森林地帯)では乾性耳垢の方が防御に有利という説も。
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🌏耳垢の型は進化の痕跡
耳垢のタイプは、遺伝子によって決まります。
これは、地域ごとの気候や生活環境への人類の進化の痕跡とも言えます🧬。
✨つまり
耳垢タイプ | 主な地域 | 遺伝子ルーツ | 仮説的有利点 |
---|---|---|---|
湿性(ねっとり) | ヨーロッパ・アフリカ・西日本 | シベリア系 | 寒冷地で皮脂分泌↑が有利 |
乾性(カサカサ) | 東アジア・東南アジア | 東南アジア系 | 高温多湿地帯での発汗抑制が有利 |