風邪をひいたときや、のどや耳が痛くなったとき、「抗生物質(こうせいぶっしつ)」が処方されることがあります。
でも、「何度も使って大丈夫なの?」「飲みすぎたら効かなくなるって聞いたことがある…」と心配になる人もいるかもしれません🤔
では、抗生物質ってどんな薬で、何に気をつければいいのでしょうか?
🦠抗生物質って何のための薬?
抗生物質は、細菌(ばいきん)をやっつける薬です。
たとえば、中耳炎・扁桃炎・副鼻腔炎・肺炎など、細菌が原因の病気に対してとてもよく効きます✨
でも、注意してほしいのは――
初期の風邪症状のほとんどは「ウイルス」が原因なので、抗生物質では治りません!🦠✖️
抗生物質はウイルスには効かないので、風邪=すぐ抗生物質というわけではないんです。
しかしながら、風邪をきっかけにして多くの人が副鼻腔炎、咽頭炎になりますので、この場合は抗生剤の適応となります。
私は、副鼻腔炎、咽頭炎に対してはできる限り早期に、充分な量の抗生剤を投与することが重要と考えます。
なぜならば、上記の感染症疾患は、抗生剤なしでは、なかなか治らないばかりか、さらには急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、頸部膿瘍、肺炎などの重篤な疾患に進展することも多いからなのです。
🔁 何度も使って大丈夫?
基本的には、医師が必要と判断して処方するなら、使っても大丈夫です😊
ただし、必要ないときに飲み続けたり、飲み方を間違えると問題が起こることもあります。
その中で特に怖いのが…
👉 薬が効かなくなる「耐性菌(たいせいきん)」の問題です。
🧬「耐性菌」って何?
細菌も生きものなので、薬にやられないように少しずつ進化(変化)していきます。
その結果、抗生物質が効かなくなった細菌=耐性菌が生まれます💀🧫
耐性菌が増えると、ふつうの病気でも治りにくくなり、将来の自分や他の人が困ることもあります。
だから、抗生物質は
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必要なときだけ
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正しい量で
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決められた期間きちんと飲む
ことが大切なんです🕒💊
🚫 よくあるNGな使い方
❌ 熱が下がったから途中でやめる
❌ 余った薬を、次に風邪をひいたとき勝手に飲む
❌ 他の人の薬をもらって飲む
こうした使い方をすると、耐性菌を生むリスクが高くなります⚠️
🩺 つまり
抗生物質は、細菌に対してとても強い武器です💪✨
でも、その「武器」は正しく使わないと、自分にも社会にも悪い影響を与えることがあります。
だからこそ――
📌 お医者さんが「必要」と判断したときだけ使う
📌 飲み忘れないように、最後まで飲み切る
📌 自分の判断では使わない
この3つを守ることがとても大切です😊