私は、昭和区の介護認定委員をしており、さまざまなケースを存じております。
🏠介護ストレスが特に厄介なのは、「逃げ場がない」ことです。
・認知症の家族が夜中に何度も呼ぶ
・介護サービスを使うことへの罪悪感
・兄弟や配偶者の協力が得られない
・育ててくれた親が壊れていくのを目の当たりにする苦悩
こうした状況が続くと、「自分がやらなければ」という責任感が限界を超えてしまいます。
さらに、介護は終わりの見えないストレスであり、仕事のように休暇や異動もありません。慢性的な緊張状態が続くことで、自律神経は疲弊し、めまいや耳鳴り、吐き気といった症状が現れてきます。
🌧️メニエール病の背景には、心の悲鳴が隠れています。「我慢強い人」「責任感の強い人」ほど発症しやすいとも言われています。
治療には薬だけでなく、心と体の休息をとることがとても大切です。たとえば、短時間でも介護を他人に任せて自分の時間を作る、カウンセラーや医療機関に相談する、散歩や温泉などでリラックスするなど、少しずつストレスを軽減する工夫が必要です。
🌿メニエール病は「心のSOS」。
「少しくらい大丈夫」と我慢せず、まずは自分の体と心を守ることが、介護を続けるうえでもっとも大切なことなのです。