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口腔乾燥症(ドライマウス)の原因

高齢者の口腔乾燥(ドライマウス)、非常によくある症状です。
生じる原因は、
「加齢そのもの」よりも、複数の要因が重なって起こるのが実態です👅💨

臨床的に整理します🩺


高齢者にドライマウスが多い主な原因

① 薬剤性(最も多い原因)💊⚠️

高齢者は多剤併用になりやすく、唾液分泌を抑制する薬が非常に多いです。

代表例👇

  • 抗コリン作用のある薬

    • 抗ヒスタミン薬

    • 向精神薬・抗うつ薬

    • 抗不安薬

  • 降圧薬(利尿薬、β遮断薬など)

  • パーキンソン病治療薬

  • 鎮痛薬

👉 本人は薬が原因と思っていないことが多いのが特徴です。


② 唾液腺機能の加齢変化🦷

  • 唾液腺実質の萎縮

  • 分泌反応の低下

  • 咀嚼刺激に対する反応鈍化

👉 「唾液量がゼロになる」わけではないが、
予備能が低下します。


③ 水分摂取量の低下🥤

  • トイレが近くなるのを嫌って水分を控える

  • 嚥下障害への不安

  • 食事量そのものの減少

👉 慢性的な軽度脱水が起きやすいです。

 


④ 口呼吸・睡眠関連因子😴

  • 口呼吸の習慣

  • いびき・睡眠時無呼吸

  • 夜間の口腔乾燥

👉 起床時の「口がネバネバする」訴えにつながります。


⑤ 全身疾患の影響🏥

  • 糖尿病

  • 慢性腎臓病

  • 脳血管障害後

  • パーキンソン病

👉 自律神経障害や脱水が関与します。


⑥ 口腔環境の変化🦠

  • 義歯の長時間装着🦷

  • 口腔清掃不良

  • 口腔カンジダ症🍄

👉 乾燥 ↔ 炎症 ↔ さらに乾燥の悪循環に陥ります。


⑦ 心因性・ストレス要因(若い人でも)😟

  • 緊張

  • 不安

  • 抑うつ

👉 自律神経の影響で唾液が減少します。


臨床的に重要な視点🔍

  • 「年のせい」だけで片づけない

  • 薬剤歴の確認が最重要📋

  • 口腔内視診(舌・粘膜・白苔)を必ず行う👀

  • ドライマウスでは口腔カンジダ症は必発します。🍄


つまり📝

高齢者のドライマウスは、
薬剤・加齢変化・脱水・全身疾患・口腔環境が重なって起こります。
特に薬剤性が最多であり、口腔内診察を含めた総合的評価が不可欠なのです🩺👅

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