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タバコの煙について

私は耳鼻咽喉科医師ですので、喫煙に関し、明確に反対派の人間です。
特に新成人の方には、非喫煙者の気持ちをわかっていていただきたいです。

副流煙。これは迷惑行為だと思います。

これは、わがままではありません。
嗜好の問題でもありません。

たばこの煙には、明確に鼻やのどの粘膜を刺激する物質(毒素)が含まれています。
目に見えなくても、毒の煙は空気の流れに乗り、相当離れた席まで届きます。

のどの違和感、
鼻の奥がツンとする感覚、
無意識に呼吸が浅くなる感じ。喘息発作まで生じます。

これらはすべて、体が刺激を察知した正常な防御反応です。

「少しぐらいなら大丈夫」と思われがちですが、
その“少し”の積み重ねが、
慢性的なのどの炎症、咳、声枯れ、鼻炎につながることがあります。

服までヤニ臭くなるため後日クリーニングに出したこともありました。

経営上、禁煙ではない飲食店があることは理解します。
それでも、煙に弱い方が常に我慢をする状況は、
医学的には決して軽く扱ってよい問題ではありません。

タバコを吸うことは自己責任ですが、毒煙は周囲にまき散らさないでいただきたいと思います。

この不快感は、感情ではなく、生理的な反応です。

その場を離れたくなることも、
早く食事を終えたくなることも、
体を守るための自然な選択です。

大人になるということは、
「自分が何をしていいか」だけでなく、
「その行動が周囲にどう影響するか」を考えられるようになることです。

たばこの煙、強い香り、大きな声。
自分には平気でも、
誰かの鼻やのど、呼吸を静かに傷つけていることがあります。

🚬 「吸う自由」がある一方で、
😮‍💨「吸わない人が安心して呼吸する権利」もあります。もし離れた席に妊婦さんがいたら?

目に見えない空気だからこそ、
想像力が必要です。

まわりへの配慮ができてこその大人。
それは、本当にかっこいい大人の条件だと思います。

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