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自律神経失調症治療、院長の考え方

あくまで私の持つ印象なのですが、

自律神経失調症、薬のみでは治りません。
そもそも自律神経がコントロール不良となることには根本的な原因が生活全般に存在するのであって、
そこを修正しないと、内服薬で強制的に表面を繕っても、まあ、後にしわ寄せがやってくるのです。
(この考え方から、当院は睡眠薬は原則的に処方は控えています。)

自律神経失調症の治療には、自発的な活動が必要です。
私が勧めたいのは👇

旅行、非常によいですね。県外へ小旅行で訪れて新しい刺激を受けることは非常に重要です。
旅先での、初めて見る光景、経験が脳内にたまったストレスをリセットしてくれます。日常のストレスやルーティンから離れることで、心身をリセットできます。自律神経は環境変化に敏感であり、非日常的な体験は交感神経と副交感神経の切り替えを促進し、バランスを整える助けになります。郊外に行けば、自然の中で過ごす時間が、副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めます。新しい場所での風景、食べ物、音、香りなどが五感を心地よく刺激し、脳の活性化と自律神経の調整に繋がります。「楽しい」「気持ちいい」と感じる体験は、精神的な安定に寄与します。

園芸も良いと思います。園芸はリラクゼーションやストレス軽減に効果的です。自律神経失調症はストレスが引き金となることが多く、園芸活動を通じてリラックスできる環境が提供されます。また、自然との接触を促進し、自然のリズムに身を任せることができます。これが自律神経系のバランスを整えるのに役立ちます。そして、 植物の育成やガーデニングの成果を見ることで達成感や喜びを感じることができます。これが心の安定やポジティブな感情を促進し、自律神経失調の改善に寄与します。

私が特によいと思うのは銭湯の大浴場です。温かいお湯に浸かることで 副交感神経が優位になり、リラックス状態に導かれます。身体の緊張をほぐし、自律神経のバランスを整えるのに適しています。これが冷え性や疲労の改善につながり、自律神経の正常化を助けます。さらには、広い浴槽や高い天井などの開放的な空間が、心身の緊張を和らげます。入浴後の体温低下が自然な眠気を誘い、入眠をスムーズにし、深い眠りを促進します。睡眠の質が改善されることで、日中の自律神経の働きも安定しやすくなります。そして定期的に銭湯に通うことで、リラックスする習慣ができ、ストレスに対する耐性が高まります。
私は、中年以降の年齢の方は週1~2回の銭湯通いは必要だと考えます。
ただし、熱すぎるお湯(42℃以上)は交感神経を刺激しすぎて逆効果になることがあるため、のぼせや脱水を防ぐため、長湯を避け水分補給を行うことが必要です。
銭湯のベテランになったらぜひサウナもチャレンジしてみてください。自律神経を整えるのに最適です。

 

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