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来年は馬年

26年は「午(うま)」年です。
馬にまつわることわざの中でも、耳鼻科と深い関係があるのが

👂 「馬耳東風」

👂 「馬の耳に念仏」

の2つです。

💨馬耳東風(ばじとうふう)

「馬の耳に春の風が吹いても気にしない」=人の話を聞き流すという意味です。
耳鼻科の世界では、まさに“聞き流せない”話です。

最近では、軽度難聴(けいどなんちょう)の方が増えています。
まだ日常会話は何とか聞こえるため、「大丈夫」と思いがちですが、
実際には 雑踏や会議、家族の複数の声が重なる場面では言葉の聞き取りが難しくなる のがこの段階の特徴です。

「聞こえにくい気がするけど、気のせいかな?」
『相手がなにか言っているのだが、内容が理解できない。』

そんな小さな違和感を東風のように流してしまうと、
脳の“聞く力”が次第に衰え、聞き取りの能力が戻りにくくなることもあります。

だからこそ、軽度難聴のうちに補聴器を使い始めることが大切なのです🔊✨
早めに装用することで、脳は音に慣れ、自然な聞き取りを維持できます。



🕊️馬の耳に念仏

どんなに良い話も、相手が聞く姿勢を持たなければ伝わらない――
これが「馬の耳に念仏」ということわざの意味です。

「早めの補聴器が大切ですよ」とお伝えしても、
「まだ早い」「そんな年じゃない」と心の中で抵抗を感じる方も少なくありません。

けれど、補聴器は“老いの象徴”ではなく、生活の質(QOL)を守るための道具です。
人の声、音楽、自然の音をもう一度しっかり感じることは、心の健康にもつながります🌿

私たちは「念仏を唱えるような一方通行」ではなく、
患者さんが安心して前向きに装用を始められるよう、丁寧にサポートします😊



 

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