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『味覚障害』実際の臨床では

味覚障害の原因は一つではない👅

亜鉛欠乏は重要だが、実臨床では口腔カンジダ症が多い

 

味覚障害の原因として、
亜鉛欠乏症により味覚低下が起こることは事実です🧪。


亜鉛は味蕾の再生や機能維持に不可欠であり、欠乏すれば味覚低下・異味症を生じます。

一方で、実際の外来診療では
血清亜鉛値が正常な患者さんでも味覚障害を訴えるケースが非常に多いのが現実です。

その中で、見落とされやすいが頻度が高い原因が
👉 口腔カンジダ症です🍄


口腔カンジダが味覚障害を引き起こす理由❓

  • 舌乳頭・口腔粘膜の炎症による味蕾機能低下😣

  • 白苔により味物質が味蕾に到達しにくくなる

  • 口腔乾燥・pH変化による口腔内環境の悪化💨

特に以下の患者さんでは要注意です⚠️

  • 高齢者👴👵

  • 口腔乾燥(加齢・薬剤・マスク生活)

  • 吸入ステロイド使用中

  • 義歯装着者🦷入れ歯をしている人の口腔カンジタ症、味覚障害の発生率は極めて高い!


臨床的アプローチのポイント🔍

  • 亜鉛欠乏を否定することは重要🧪

  • 同時に、口腔内の視診を必ず行う👀しかし視診ではほとんど正常なことが多いです。

  • 白苔・発赤・ヒリヒリ感があればカンジダを疑う

  • 口腔内細菌検査を行い、抗真菌薬で改善すれば診断的治療としても有用

     


まとめ📝

亜鉛欠乏症は味覚低下の重要な原因です。

しかし実臨床では、口腔カンジダ症が背景にある味覚障害の方が多いのです

血液検査だけで判断せず、口腔内診察を含めた総合的評価が不可欠なのです🩺👅

 

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