1か月宇宙滞在後、地球帰還で体はどうなるのかを、整理します。
結論から 🌍🚀
最大の問題は「帰還した瞬間〜最初の数日」です。
宇宙滞在そのものより、1Gに戻ることが体には最も過酷です。
帰還直後(0〜24時間)⚠️
体の中で起きていること
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無重力で“休眠状態”だった平衡感覚が突然フル再起動
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目・足の感覚とのズレが一気に表面化
実際の症状
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立てない、歩けない
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ふらつき、転倒しそう
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目が勝手に動く(景色が揺れる)
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頭が重い、吐き気
👉 自分の体なのにコントロールできない感覚
📌 この段階では
「健康なのに、重いめまい患者」
に近い状態です。
帰還後2〜3日 🌀
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少し立てるが、油断するとふらつく
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歩くときに視線が安定しない
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階段や方向転換が怖い
🧠 脳は
「どの感覚を信じればいい?」
と再学習中。
👉 転倒リスクが最も高い時期
帰還後1週間 🚶♂️
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日常動作はなんとか可能
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ただし
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早歩き
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暗い場所
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振り向き動作
が苦手。
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📌 ここで重要なのが
👉 前庭リハビリ
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歩きながら視線を固定
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バランス練習
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あえて軽く不安定な動作
これは
👴高齢者のふらつき訓練
👂めまいリハビリ
とほぼ同じ内容です。
帰還後2〜4週間 ⏳
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平地歩行はほぼ安定
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ただし
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走る
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スポーツ
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不整地
では違和感が残ることあり。
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👉 完全回復には個人差があります。
🚶♂️ふらつき回復の最適リハビリは「歩くこと」
「めまいがあるから安静」
実はこれ、回復を遅らせることがあります。
宇宙医学の研究では、
宇宙から帰ってきた宇宙飛行士が
地上で一番最初に行うリハビリは――
💡 ウォーキングです。
🌍 なぜ歩くことが大切なのか?
私たちが体のバランスを保つには
3つの感覚が協力しています。
👀 目で見る
👣 足の裏で地面を感じる
🧠 頭の位置を感じる
ふらついているときは、
この3つの連携がズレています。
👉 歩くことは、この3つを同時に使う唯一の日常動作
だから回復が早いのです。
🚀 宇宙帰還後の体は「一時的なふらつき状態」
宇宙では重力がありません。
そのため、バランス感覚はしばらく使われず眠った状態に。
地球に戻ると
🌍 重力が一気に復活
🌀 体がついていかない
結果
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立つと不安定
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目の前が揺れる
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転びやすい
👉 健康なのに、リハビリが必要な状態になります。
🧠 回復のカギは「少しずつ慣らす」
大事なのは
❌ 無理な運動
❌ じっと安静
ではありません。
⭕ 毎日、短時間、歩くこと
これだけで
脳は「またこの環境で動けばいいんだ」と学び直します。
🚶♀️ 効果的な歩き方のコツ
ポイントは3つ👇
👀 少し遠くを見ながら歩く
↔ ときどき軽く首を動かす
⏱️ 10〜20分でOK(疲れる前に)
「ふらつくかな?」くらいの刺激が
回復にはちょうど良いのです。
👴 高齢者のふらつきにも共通
実はこのリハビリ、
✔ 高齢者の転倒予防
✔ 入院後のふらつき
✔ めまい回復期
すべてに共通しています。
✨つまり
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ふらつき回復の基本はウォーキング
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目的は筋トレではなく「感覚のつなぎ直し」
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毎日、短く、無理なく
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歩くこと自体が最高のリハビリ
ふらつき、めまいでお悩みの方治療中の方、私は積極的なウォーキングを推奨します。(転倒にはご注意ください。)