声・発声のトラブル
Q6:声がかすれます
A:胃酸が声帯に触れると、声枯れ(嗄声)が起こります。
ファイバースコープにより、胃酸逆流だけでなく、声帯ポリープ、加齢による声帯のヤセ、の鑑別が必要です。
Q7:話すとすぐ喉が疲れます
A:声帯浮腫があると、発声効率が落ちます。
Q8:歌うと声が出にくいです
A:歌手(報道関係者含)・教師・医師など声を使う職業で、胃酸逆流症状が隠れていることが多いです。
※⇩理由補足あり
Q9:以前より声が低くなった気がします
A:胃酸刺激による声帯のむくみで音程が下がることがあります。
※補足👉 これは生活面・職業習慣の3つが重なるからです。
① 声を出す=腹圧がかかる 🎤
発声、とくに
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大きな声
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長時間の会話
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歌唱(高音・ロングトーン)
では
横隔膜を強く使い、腹圧が上がります。
👉 腹圧↑
👉 胃の内容物が押し上げられる
👉 胃酸逆流が起きやすくなる
歌手・教師・医師(外来では座ったまま、前かがみ姿勢での説明事項が多い)は
1日何時間も腹圧をかけ続ける職業です。
② 声帯は「胃酸に超弱い」 😱
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食道粘膜:ある程度の防御あり
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胃:完全装備
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声帯:ほぼ丸腰
👉 ごく微量の胃酸でも
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声帯がむくむ
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かすれる
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疲れやすくなる
しかも
胸やけは出ないことが多い。
👉 本人は
「声の使いすぎかな?」
と誤解しやすい。
③ 無意識の「のどクリア」癖 🙄
声を使う人ほど
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咳払い
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んっ、という喉鳴らし
を無意識にします。
👉 これが
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声帯に機械的刺激
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下部食道括約筋が一瞬ゆるむ
👉 逆流を助長
👉 炎症悪化
👉 また喉が気になる
👉 悪循環🔁
④ 職業特有の生活習慣 🍱
人によるとは思いますが、歌手・教師・医師に多い習慣
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食事時間が不規則
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早食い
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空腹と過食の繰り返し
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夜遅い食事
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コーヒー常飲☕
👉 すべて逆流のリスク因子
⑤ 声帯炎と胃酸逆流の区別が難しい
声を使う人は
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「声帯炎」
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「声の酷使」
と診断されやすい。
しかし実際には
炎症の背景に胃酸逆流が隠れていることが少なくありません。
(要するに、風邪の声がれではない、ということです。)
👉 声の安静だけ
👉 一時的に改善
👉 再発
👉 実は胃酸が原因だった…という流れ。
⑥ 真面目で我慢強い人が多い 😶
「これくらい我慢」「仕事だから仕方ない」と受診が遅れがち。
👉 慢性化
👉 自覚しにくい
👉 “隠れ逆流”になる。