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代表的な疾患

icn 気管支炎

気管支に炎症があり、咳や痰など呼吸器の症状を引き起こす疾患を総称して気管支炎と呼びます。急性気管支炎の大半はウイルスに感染して引き起こされます。抗生剤を用いつつ、咳止めや痰切りを処方します。慢性気管支炎は、慢性的に炎症を起こして数週間から数カ月にわたり咳や痰が続きます。

icn 気管支喘息

気管支が慢性的に炎症を起こしている状態で、刺激が加わった際や炎症で気管支が狭くなり、呼吸困難や咳、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューいう呼吸)などを発作的に発症します。気管支の炎症により、通常は影響のないホコリやタバコなどでも発作につながることがあるほか、ストレスが発作のきっかけになるケースもあります。夜間から早朝にかけて発作が生じやすく、安静にして改善する場合もあれば、生命に関わることもあるため注意が必要です。

icn 咽頭炎

扁桃腺とそのまわりの喉(咽頭)の粘膜やリンパ組織に生じる急性の炎症で、風邪ウイルスによって引き起こされるケースが多い、喉風邪の状態です。喉の痛みや咳、痰、発熱、耳の痛みなどの症状が現れます。喉の炎症を抑える薬、細菌感染の場合は抗生剤を処方します。霧状の薬剤を鼻や口から吸入し、患部に当てるネブライザー治療も効果的です。

icn 喉頭炎

気管の入口にあり声帯を含む喉(喉頭)の粘膜に生じる急性の炎症です。風邪の後に赤みや腫れが現れるほか、声を使い過ぎて喉頭炎になるケースもあります。症状は声がれや喉の乾燥感、咳など。内服薬の服用や、薬剤を吸入するネブライザー治療を行います。栄養補給や十分な睡眠・安静も重要です。

icn 扁桃炎

口蓋垂(のどちんこ)の左右に一つずつある扁桃腺が、細菌に感染した状態です。高熱や喉の痛み、悪寒、体のだるさ、首のリンパ節の腫れなどがあります。内服薬で扁桃の炎症を抑える治療を行いますが、慢性的に炎症を起こしていると治りにくい場合もあります。悪化すると扁桃周囲膿瘍につながる恐れもあるため注意が必要です。

icn 喉頭がん

喉頭にできる癌で、その中でも声帯に癌ができた場合は声がかれます。喉の痛みや違和感が1カ月ほど経過しても改善しない場合は、受診して検査することをおすすめします。検査はファイバースコープを鼻から入れて、喉頭を観察します。

icn 声帯ポリープ

声帯にポリープができた状態です。声の出し過ぎや喫煙が原因で、声帯粘膜の毛細血管が傷つき、少量の出血によってポリープができます。主に声がれの症状を伴います。無理な発声を控えて安静にするほか、内服薬や吸入で治療します。改善しない場合は手術を行うこともあります。

icn 声帯結節

左右の声帯にコブのようなものたできた状態です。発声時に左右の声帯がぶつかり合い過ぎるのが原因で、双方が硬くなって声帯結節となります。声の出し過ぎによる場合がほとんどで、発声する職業の方に多い疾患です。症状は主に声がれ。小児の場合は経過観察することもある一方、成人は経過観察の後、日常生活に支障があれば手術を行うケースもあります。

icn 咽喉頭異常感症

喉がつかえる、締め付けられる、できものがあるなど、喉周辺に違和感や不快感のある状態です。ストレスによって引き起こされる場合が多いと考えられており、症状は長く続く傾向にあります。治療には漢方薬を処方します。

icn 嚥下障害

うまく食べられない、飲み込めない状態で、摂食・嚥下障害ともいいます。症状はむせる、飲み込めない、食事に時間がかかる、食後に痰が出る、食べ物がつかえるなどさまざまで、嚥下障害によって食事が取りづらくなり、低栄養や脱水、窒息などを引き起こしてしまう恐れがあります。飲み込んだものが気管に入ることによる誤嚥性肺炎につながる可能性もあるため注意しましょう。