「常にインフルエンザが地球を回り続けている」という現象は、専門的にはGlobal Influenza Circulation(世界循環)と呼ばれています。
👇
🌍 インフルエンザは季節とともに移動する
インフルエンザは気温・湿度・人の行動パターンに合わせて流行地域を変えながら生き残ります。
👇
| 地域 | 季節 | インフルの動き |
|---|---|---|
| 北半球(日本・米国・欧州) | 冬 | 大流行 |
| ↓ | 春 | 徐々に消えてくる |
| 熱帯・亜熱帯(東南アジアなど) | 年中湿度高 →小流行が続く | ウイルスが細々残る |
| ↓ | 夏 → 南半球が冬 | オーストラリア・南米で再流行 |
| ↓ | 秋→冬 | ウイルスが再び北半球へ戻ってくる |
まるで渡り鳥の回遊ルートです🦆✈️
🦆 ウイルスと「渡り鳥」の関係
特に、鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9など)は、
本当に渡り鳥の移動ルートと一致します。
-
シベリア繁殖地 →
-
冬は中国・日本・韓国 →
-
一部はオーストラリアやインドへ
鳥は飛行機なしで長距離移動できるため、
ウイルス輸送手段として非常に有利なんです。
🔁 なぜ消えずに済むのか?(ウイルスの戦略)
ウイルスが地球上の流行を維持できる理由は3つ👇
🧬 ① 常に少しずつ姿を変える(抗原変異 / antigenic drift)
ウイルスは数ヶ月ごとに「顔(HA・NAタンパク質)」を微妙に変えるため、
人間の免疫は毎年リセットされるような状態になります。
「去年かかったのに今年もかかるのか…」
→ はい、そういう戦略です😅
🌎 ② 人間の移動を利用する
飛行機で数時間あればウイルスは世界中へ。
特に、人口密度の高い都市は感染ハブ(拡散基地)になります。
-
香港
-
シンガポール
-
東京
-
ニューヨーク
これらの都市はウイルスの乗り換え駅として世界地図上に存在します。
👥 ③ 自然界に”隠れ家(reservoir)”がある
ウイルスは消えない理由は、
水鳥・豚・人間の間で循環するためです。
| 種類 | ウイルスの役割 |
|---|---|
| 鳥 | 原点・保存庫(姿を長く変えない) |
| 豚 | 混合器(遺伝子が混ざる→新型誕生) |
| 人間 | 拡散役(都市・移動・接触) |
🧩 その結果 → 「ワクチンは予測制」
WHOは、世界中の医療機関から集めたデータを見て、
「今地球を回っているインフル像」を予測し、
来シーズン用ワクチンを半年以上前に決めます。
例えるなら👇
インフル界の長距離レースに賭ける競馬師のようなもの🐎💉
当たればよく効く。
外れればそこそこ😅