窓を開けて換気しながら湿度を上げるのは、一台の加湿器では極めて難しいです。
特に湿度が20~40%まで下がる冬の外気を入れながら50%前後を目指すには、加湿量(mL/h)が不足しやすく、追いつかないのが普通です。
(※インフルエンザウイルスは乾燥に強く、湿度が約20%の環境では、6時間後でもウイルスの約3分の2が生き残ることが分かっています。一方、湿度を約50%に上げると、生存していたウイルスは約4%まで激減します。)
◆ 換気しながら湿度50%を維持するための現実的な工夫
① 加湿器を2台に増やす
部屋の広さにもよりますが、
・8~12畳 → 500mL/h以上の加湿器が2台必要な場合が多い
・リビングなど広い部屋(18畳以上) → 800~1000mL/h級+補助1台
というイメージです。
② 加湿器を人の近くに置き、「局所加湿」をする
部屋全体の湿度が上がらなくても、
呼吸ゾーン(顔の高さ)の湿度を上げることで十分効果があります。
置き場所の最適化
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エアコンの風が当たる位置(吹き出し口の下)
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床から30cm以上
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壁から離す
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人が長く過ごす場所の近く
③ 洗濯物の室内干しを併用
タオル数枚でも、加湿器1台分の効果が出ます。
夜~朝にかけて湿度を引き上げ、昼間の低下を緩和できます。