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おばけのデザインに感嘆

伝説の絵本作家せなけいこ展。
おばけの造形に感じた天才的な発想


刈谷市美術館にて開催中の、
伝説の絵本作家・せなけいこさん展を見てきました。

せなけいこさんといえば、
『ねないこだれだ』や『おばけのてんぷら』など、
世代を超えて愛される絵本で知られています。

あらためて作品を見て感じたのは、
せなけいこさんの描く「おばけ」の秀逸さです。

おばけといえば、本来は人を怖がらせる存在です。
ところが、せなけいこさんのおばけは、
怖さを残しながらも、どこかユーモラスで、愛嬌があります。

切り絵ならではのシンプルな形と、
独特の色使い。細かな描写に頼らず、ひと目でおばけとわかるデザイン。
そして、怖いはずなのに、思わず笑ってしまうような絶妙な雰囲気。

単にかわいいキャラクターを描いているのではありません。
怖いものを、怖いだけの存在ではなく、親しみを感じられる存在へと変えてしまう。
そこに、せなけいこさんの卓越した才能があると、作品をみて確信しました。


こども診療にも通じる、恐怖心との付き合い方

 

これは、子どもの診療にも通じる、ということです。

耳鼻咽喉科診療では、
鼻洗浄や耳の診察など、
子どもたちが怖がったり、嫌がったりする場面が、
はっきり言って多いです。

そんなとき、
ただ「怖くないよ」「大丈夫だよ」と言葉で説明するだけでは、
まず気持ちが伝わることはありません。

しかし、怖いものを物語や遊びの世界に置き換えたり、
子どもが親しみを感じられる形で伝えたりすれば、
恐怖心が少し和らぐかもしれません。

そのために、
当院では診察室に入る直前の中待合に
様々なキャラクターをお子さんの目に付くように配置しています。

恐怖心を、できる限り緩和させるために、子ども目線に立つ姿勢は、
日々の診療に欠かせないものです。

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