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寝返りを打つと天井がぐるぐる回る

🌀 寝返りを打つと天井がぐるぐる回る?
水平半規管型 良性発作性 頭位めまい症とは

朝、目が覚めて寝返りを打った瞬間に、
周囲がぐるぐると回るようなめまいが起きたことはありませんか?

ベッドから起き上がろうとしたときや、
横になったときに突然めまいが起こり、吐き気まで感じると、
「脳に何か重大な病気が起きたのではないか」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。

このようなめまいの原因の一つに、
良性発作性頭位めまい症(BPPV)があります。

今回は、その中でも特徴的な症状を示す
「水平半規管型良性発作性頭位めまい症」について解説します。

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寝返りや起き上がる動作をきっかけに、めまいが起こることがあります。

👂 良性発作性頭位めまい症とは?

良性発作性頭位めまい症は、
頭を特定の方向に動かしたときに、突然めまいが起こる病気です。

耳の奥には、体の回転を感知する三半規管という器官があります。
また、その近くには、体の動きや重力を感じ取る耳石器があります。

耳石器には、カルシウムでできた小さな粒である「耳石」が存在しています。
この耳石が何らかの原因で剥がれ落ち、三半規管の中に入り込むと、
頭を動かしたときに内耳の感覚センサーが誤った刺激を受けることがあります。

その結果、実際には回転していないのに、
周囲がぐるぐると回っているような感覚が生じます。

これが、良性発作性頭位めまい症の主な仕組みです。

Blog - Dr. Emanuele Fontana
 
 
 
 

内耳の三半規管と耳石器。耳石が三半規管に入り込むことが、めまいの原因になります。


🌀 水平半規管型は、どのようなめまい?

三半規管には、前半規管・後半規管・水平半規管の3つがあります。

良性発作性頭位めまい症では後半規管型がよく知られていますが、
水平半規管に耳石が入り込んで起こるものが、水平半規管型です。

このタイプには、次のような特徴があります。

🔹 寝返りを打つと、強い回転性めまいが起こる

特に、左右に寝返りを打ったときに、
周囲がぐるぐると回るような感覚が生じます。
寝ている状態から起き上がるときにも、めまいを感じることがあります。

🔹 左右どちらを向くかによって、めまいの強さが変わる

右を向いたときと左を向いたときで、
めまいの強さや眼球の動きが異なることがあります。
この違いは、診断するうえで重要な手がかりになります。

🔹 めまいが比較的長く続くこともある

耳石が三半規管の中を自由に動くタイプと、
感覚センサー付近に付着するタイプでは、
症状の現れ方が異なります。

めまいが長く続くこともありますが、
症状の持続時間だけで病型を判断することはできません。

Frontiers | Management of Lateral Semicircular Canal Benign Paroxysmal Positional Vertigo
 
 
 
 

水平半規管型では、左右への寝返りによってめまいが誘発されることがあります。

🔍 どのように診断するのでしょうか?

診断では、まず、
どのような状況でめまいが起こるのか、
どのくらい続くのか、難聴や耳鳴りなどの症状があるかを
詳しく確認します。

そのうえで、頭の位置を変えながら眼球の動きを観察する検査を行います。

めまいが起きているときには、
本人が意識していなくても、眼球が一定の方向に動く「眼振」がみられることがあります。

水平半規管型では、
頭を左右に向けたときの眼振の方向や強さなどを確認し、
耳石がどのような状態にあるのかを判断します。

めまいの症状だけで病型を正確に区別することは難しく、眼振の観察が重要になります。

また、めまいの原因は耳の病気だけではありません。
症状や診察所見によっては、脳や血管の病気などを考慮した追加検査が必要になることもあります。

VisualEyes™ | Dix-Hallpike Test / Maneuver | Interacoustics
 
 
 

頭の位置を変えながら眼球の動きを観察することで、めまいの原因を調べます。

実際には、自己診断で、頭位性眩暈症と、
考えて来院される方の多くが、メニエール病からの眩暈症状です。

メニエール病と、頭位性眩暈症は合併することが多く、
頭位性眩暈症との線引きは
難しいのです。

💡 治療はどうするのでしょうか?

水平半規管型良性発作性頭位めまい症では、
入り込んだ耳石を三半規管から移動させるために、
頭や体の向きを順番に変える「耳石置換法」という治療を行います。

代表的な方法の一つが、レンパート法です。

これは、患者さんの頭や体を適切な順序で回転させ、
三半規管内にある耳石を本来あるべき場所へ戻すことを目指す治療法です。

ただし、耳石の位置や病型によって適切な方法は異なります。
後半規管型に用いる治療法が、水平半規管型にそのまま適用できるわけではありません。

また、吐き気が強い場合には、症状を和らげるための薬を使用することもあります。

良性発作性頭位めまい症は、自然に改善することもある病気ですが、
めまいが続いて日常生活に支障をきたす場合には、適切な診断と治療を受けることが大切です。

⚠️ こんな症状には注意してください

頭を動かしたときに起こるめまいは、すべて良性発作性頭位めまい症というわけではありません。

特に、突然の激しいめまいに加えて、次のような症状がある場合には注意が必要です。

  • 🚨 手足に力が入らない、しびれがある

  • 🚨 ろれつが回らない、物が二重に見える

  • 🚨 立つことや歩くことが急に難しくなった

  • 🚨 今まで経験したことのない激しい頭痛がある

このような場合には、
脳卒中などの重大な病気の可能性もあるため、速やかに救急医療機関を受診してください。

また、突然の難聴を伴うめまいも、早急な耳鼻咽喉科での評価が必要です。

🌿 めまいでお困りの方は、ご相談ください

水平半規管型良性発作性頭位めまい症は、
寝返りなどの日常的な動作をきっかけに、突然強いめまいが起こる病気です。

症状が強いと、起き上がることさえ怖くなり、
睡眠や仕事、家事などにも影響が出てしまいます。

しかし、原因を正しく見極め、病型に合った治療を行うことで、症状の改善が期待できます。

「朝、寝返りを打つと目が回る」
「左右を向くとめまいが起こる」
「何度も同じようなめまいを繰り返している」
といった症状がある方は、我慢せずにご相談ください。

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