子供の鼻炎が長引く原因の一つとして、今の時期の黄砂と寝室の冷え込みが考えられます。
まず、黄砂は春先を中心に飛来し、大気中の微細な粒子が鼻の粘膜を刺激することで、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。
黄砂によって粘膜が炎症を起こしやすく、子供の鼻炎症状が長引く傾向があります。また、黄砂には花粉やPM2.5などの大気汚染物質が付着していることが多く、これがさらなる刺激となり、咳症状の悪化を招くこともあります。経験的に🚙車のフロントガラスが汚れていると翌日には鼻炎の患者さんが増えます。
次に、夜間、特に明け方の寝室の冷え込みも鼻炎が長引く要因となります。特に夜間や早朝に気温が下がると、鼻の粘膜の血流が悪くなり、炎症が治まりにくくなります。冷えによって免疫力が低下すると、細菌やウイルスが侵入しやすくなり、鼻炎が慢性化することもあります。さらに、寝ている間に口呼吸になりやすく、のどの乾燥も鼻炎を悪化させる原因になります。
対策としては、黄砂の多い日は外出を控えたり、できればマスクを着用し、帰宅後は洗顔をして黄砂を洗い落とすことです。また、寝室の温度管理で暖房は弱でかまわないので冷え込みを防ぐことにより、鼻の粘膜を守ることも重要です。