大宜味村は「長寿の里」として知られ、1993年には「長寿の村」を宣言しています。
私は『健康長寿』こそが、
医療の究極の目標、と確信しております。
沖縄県大宜味村の人々の暮らしの中に
その秘訣を探してみたいと思っておりました。
世界的にも有数の
「健康長寿の村」
として知られている沖縄県北部の大宜味村を
そこで暮らす人々の生活を調べることで、
医学の教科書だけでは見えてこない、
健康に長く生きるための本質を感じました。
病気になってから治療するだけではなく、
病気を遠ざけ、
最期まで自分の足で歩き、
自分らしく生きる。
そのために、食事、運動、睡眠、そして人とのつながりが
どのような役割を果たしているのか。
興味深いことは、大宜味村では、
食事・運動・社会とのつながりが
全部セットになっているところです。
🌿 私が実感した大宜味村の長寿の秘密
① 畑仕事=毎日の自然な運動
高齢になっても畑に出て、シークヮーサーなどを収穫する。
「運動のために30分歩きましょう」という現代的な運動ではなく、
生活そのものが身体活動になっています。
実際、大宜味村では100歳以上の高齢の方でも
農作業をしたり、道の駅で特産品の販売をされているそうです。
② 食事が非常に優秀
昔の大宜味村の高齢者では、
- 野菜が多い
- 豆類が多い
- 動物性たんぱく質も適度に摂る
- 食塩摂取量が非常に少ない
という特徴が確認されています。
単に「菜食主義」ではないんですね。
野菜+豆+魚・肉などのたんぱく質をきちんと食べ、塩分を抑える。
これは現在の健康医学から見てもかなり合理的です。
③ 人とのつながりが極めて強い
ここが私は一番重要だと思います。
大宜味村には、昔からユンタク(軒先での雑談)ユイマール(相互扶助)の文化があり、
老人会、地域行事、ボランティアなどに高齢者が積極的に参加してきました。
つまり、
「高齢者だから家でじっとしている」ではなく、
年を取っても社会の一員として役割を持っている。
これが非常に大きい。
④ 「生涯現役」という感覚
大宜味村の高齢者からは、
「畑で仕事をする」
「人と話す」
「歌う」
「何にでも興味を持つ」
といった長寿の秘訣が語られています。
これは、医学的には
「身体活動」「認知刺激」「社会的交流」を
全部同時にやっているのですね。
⑤ 自然環境
海、山、川、農地が近接した環境で、
昔の生活では自然の中を歩き、農作業をし、食料を得ていました。
やんばるの森、そして沖縄独特の、どこまでも深く青い、美ら海。
その大自然に身を置けば、生命の力そのものに触れ、
無限のエネルギーをもらえるのだと思います。