🍂 秋の鼻水・鼻づまり、花粉症だと思っていませんか?
秋になると、鼻水、くしゃみ、鼻づまりなどの症状で来院される患者さんが増えてきます。
「秋の花粉症かな?」
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
確かに、秋にはブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの雑草の花粉が飛散します。
しかし、秋の鼻水や鼻づまりは、花粉症だけが原因ではありません!
実は、近年の秋に目立つ寒暖差によって、
急性鼻炎や急性副鼻腔炎を起こしていることも少なくないのです。
🌿 秋の花粉症の原因は身近な雑草
秋の花粉症の主な原因は、道端や河川敷、空き地などに生えている雑草です。
🌱 ブタクサ
🌱 ヨモギ
🌱 カナムグラ
これらの花粉は、例年8〜10月頃に飛散し、9月頃にピークを迎えます。
また、
ブタクサやヨモギなどの花粉は、鼻水やくしゃみだけでなく、
食物アレルギーとの交差反応が問題になることもあります。
例えば、ブタクサ花粉症ではメロンやスイカなど、
ヨモギ花粉症ではセロリやニンジンなどの一部の食品で、
口の中や唇にかゆみ、ピリピリ感などが出ることがあります。
これは、花粉と食品に含まれるタンパク質の一部が似ているために起こる反応です。
🌡️ その鼻水、寒暖差が原因かもしれません!
秋は、日中は暖かくても朝晩は冷え込むなど、気温の変化が大きい季節です。
こうした寒暖差や冷たい空気の刺激によって、鼻水や鼻づまりが起こることがあります。
さらに、ウイルス感染などをきっかけに急性鼻炎を発症したり、
炎症が副鼻腔に及んで急性副鼻腔炎になったりすることもあります。
⚠️ ここで注意していただきたいのは、
花粉症と急性鼻炎・急性副鼻腔炎では、治療方針が異なるということです。
症状だけで原因を見分けるのは、患者さんご自身ではなかなか難しいものです。
💊 市販薬や内科の薬で治らない時
「市販の鼻炎薬を飲んでいるのに、鼻水が止まらない」
「内科で薬を処方してもらったけれど、鼻づまりが改善しない」
原因に合った治療ができていなければ、症状が長引くことがあります。
花粉症だと思って抗アレルギー薬を飲み続けていても、
実際には急性副鼻腔炎を起こしている場合、
抗アレルギー薬だけでは十分に改善しないことがあります。
鼻の奥に鼻汁がたまっている場合には、薬だけでなく、
鼻の中を確認したうえで鼻処置、鼻洗浄などを組み合わせることも重要です。
つまり、薬を飲んでも治らないときは、単に薬を追加するのではなく、
そもそも鼻の中で何が起こっているのかを確認することが大切なのです。
👃 当院では、鼻の中を確認して治療します
当院では、症状や経過を詳しくお聞きし、必要に応じて鼻の内視鏡検査などを行います。
🔎 鼻粘膜がどの程度腫れているのか
🔎 鼻汁がどのような状態なのか
🔎 副鼻腔炎を疑う所見がないか
こうした点を確認し、症状の原因に応じた治療を考えます。
必要に応じて鼻汁の吸引や鼻処置、鼻洗浄なども行います。
特に、次のような症状がある方は、一度ご相談ください。
✅ 鼻水や鼻づまりが長引いている
✅ 黄色や緑色の鼻汁が続いている
✅ 鼻水がのどに流れ落ちる
✅ 頬や額に痛み、圧迫感がある
✅ 市販薬や他院処方薬を使っても改善しない
症状の経過や診察所見を踏まえて判断します。
🌸 「花粉症」と、決めつけちゃダメ
秋の鼻水や鼻づまりには、
花粉症、寒暖差による鼻炎、感染に伴う急性鼻炎、急性副鼻腔炎など、さまざまな原因があります。
原因が違えば、必要な治療も違います。
「いつもの花粉症だろう」
「薬を飲んでいれば、そのうち治るだろう」
そう思って我慢しているうちに、症状が悪化、長引いてしまうこともあります。
薬を飲んでもなかなか改善しないときは、診断を見直すことも大切です。