特に低気圧が発生しやすい時期は、メニエール病の症状が悪化しやすいとされています。梅雨時期(6月~7月)や台風シーズン(9月~10月)です。
梅雨時期は長期間にわたって気圧が低めに推移し、湿度も高いため、内耳のリンパ液のバランスが乱れやすくなります。台風シーズンには急激な気圧の低下が起こりやすく、めまいや耳鳴りの発作を引き起こしやすくなります。
経験的には、天気図上で台風が沖縄に到達するあたりで最も悪化します。
低気圧の影響を受けやすい人は、天気予報を活用し、事前に体調管理を行うことが重要です。
十分な睡眠をとる、ストレスを避けるなどの対策です。めまいを和らげる薬を事前に準備しておくことで、症状の悪化を抑えることができます。
今の時期、春先(3月~5月)もメニエール病の症状が悪化しやすい時期の一つです。この時期は寒暖差が激しく、気圧の変動も大きくなるため、内耳のリンパ液のバランスが崩れやすくなります。特に、日本では春先に低気圧が頻繁に通過し、天候が変わりやすいことが特徴です。
また、春は自律神経が乱れやすい季節でもあります。気温の上昇に伴い、体が冬の寒さに適応した状態から夏へ向けて調整を始めるため、ストレスを感じやすくなります。さらに、新生活や環境の変化による精神的ストレスも影響し、メニエール病の症状を悪化させる要因となることがあります。
この時期に症状を和らげるためには、規則正しい生活を心がけ、自律神経のバランスを整えることが重要です。十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理に加え、天候の変化を意識して事前に対策をとることで、症状の悪化を防ぐことができます。