ヒトメタニューモウイルスはかなりありふれた呼吸器ウイルスで、乳幼児期に初感染することが多いです。
つまり、「珍しい感染症」ではなく、風邪の正体のひとつといえます。
😷 RSウイルスと“親戚”
ヒトメタニューモウイルスは、乳幼児の細気管支炎で有名なRSウイルスと近い仲間。
そのため症状も似ており、
・発熱
・咳
・鼻汁
・ゼーゼー(喘鳴)
・気管支炎、肺炎、副鼻腔炎
を起こします。耳鼻咽喉科でも、鼻汁→咳→中耳炎という流れで遭遇することがあります。
🧬 一度かかっても何回も感染する。ここが意外な点です。
ヒトメタニューモウイルスは終生免疫がつきにくく、大人でも感染します。
最近、大人、子供の急性副鼻腔炎の方が非常に多く受診されます。これが原因の一因かもしれません。
「子どもの病気」と思われがちですが、高齢者や基礎疾患のある方では肺炎の原因になることもあります。
🌸 流行時期が少し独特
日本では冬~春(2~5月ごろ)に増え、ちょうどRSウイルスやインフルエンザのピーク後、花粉症シーズンとも重なりやすいです。
そのため「花粉で咳が出ていると思ったら実はウイルス感染だった」というケースもあります。