さくらブログ BLOG

桃、キウイフルーツと口腔アレルギー

桃、キウイフルーツ、美味しいですよね。しかし、不都合な事実があるのです🤔。

キウイフルーツとカモガヤなどのイネ科植物花粉は、共通の抗原を持つため、交差反応を引き起こすことがあります。
これにより、両方にアレルギーを持つ人々が存在します。主な共通抗原は、キウイフルーツに含まれるタンパク質Act d 1(システインプロテアーゼ)であり、
これはイネ科花粉の主要アレルゲンと構造的に類似しています。
これにより、イネ科花粉症の患者がキウイフルーツを摂取すると、免疫系が誤ってこれを花粉の抗原と認識し、アレルギー反応を引き起こすことがあります。

この現象は「口腔アレルギー症候群」として知られています。
この症状は、口や喉のかゆみ、腫れ、さらには重篤な場合、全身性のアナフィラキシー反応を引き起こすことがあります。
特に、花粉症の患者は、春や夏に症状が悪化することが多く、これらの季節にキウイフルーツを避けることが推奨されます。

また、桃も同様の交差反応を引き起こすことがあります。
桃の主要なアレルゲンであるPru p 3は、キウイフルーツおよびイネ科花粉の抗原と類似しているため、同様のアレルギー反応が見られます。
これらのフルーツおよび植物に対する感受性は、地域や個人の免疫系の状態によって異なるため、アレルギー反応を防ぐためには個別の診断と管理が必要です。

キウイフルーツとイネ科植物の共通抗原により交差反応が生じ、アレルギーを引き起こす可能性があります。これにより、花粉症の患者はこれらのフルーツの摂取に注意を払い、必要に応じて専門医と相談することが極めて重要です。